Intel Arc A750 でゲームや動画エンコードを行った際の性能を計測しました。他のグラボとの比較は行っていないので、だいたいの目安程度にして下さい。随時更新。
検証環境
- Intel Arc A750 8GB
- Intel Core i7 13700K (Pコア 5.3GHz✕8、Eコア4.2GHz✕8)
- MSI MPG Z690 CARBON WiFi
- DDR5 4800MHz 32GB
- Gen4 M.2 SSD
- 1000W Gold電源
※Resizable Bar有効で検証しています。
※ドライバーのバージョンは31.0.101.4091 (2023/2/19時点の最新安定版)
※ブラウザ等立ち上げながら気楽に測ったので、スコアは参考程度でお願いします。
Intel Arc A750 のゲーム性能
ゲーム | 解像度や設定など | フレームレート | メモ |
Fortnite | 1080p(DirectX 12) | 200fps前後 | 快適 対戦でもカクつかなかった。 |
Ghostwire Tokyo | 4K (FSR2.0バランス, 最高画質, RTX Off) | 100fps前後 | 快適だが、たまにカクつく。1440pくらいの方がいいかも。レイトレは重いのでOFF推奨。 |
Sonic Frontier | 1440p 最高画質 | 60fps | 快適。4Kだとキツイ |
Minecraft統合版 | 4K | 80~100fps | 快適。レイトレは重いのでOFF推奨。 |
Cyberpunk 2077 | 1080p (ウルトラ, RTX Off, FSR 2.1クオリティ) | 60fps前後 | 1080pならそこそこ快適。レイトレは重いのでOFF推奨。 |
FF15 ベンチマーク | 1080p 高品質 | Score 5798 やや快適 | チョコボのシーンで大きくカクつく。Luminous EngineがArcに向いてないのか? |
FF14 ベンチマーク | 1080p 最高品質 | Score 22413 非常に快適 | FF15とは異なり、ヌルヌル動いて快適。この違いは一体… |
Call of Duty Modern Warfare II | 1080p ウルトラ XeXXオン | 80~100 fps前後 | キャンペーンとオンラインプレイの両方をプレイ。1080pなら遊べる。 |
Cyberpunk 2077ベンチマーク 1080p ウルトラ
Final Fantasy XV ベンチマーク 1080p 高品質 Final Fantasy XIV 暁のフィナーレ 1080p 最高品質
Intel Arc A750 の動画エンコード性能
Handbrake 1.6.1を用いて動画をエンコードしました。変換元は30分間の1080pの動画ファイルです。異なる動画コーデックやソフトウェアエンコード・ハードウェアエンコードで比較します。
まずはソフトウェアエンコードの場合です。ソフトウェアエンコードはCPUのみを用いるエンコード方法で、CPUが速いほどフレームレートが出ます。使用したCPUはCore i7 13700K(16コア24スレッド)、電力制限無しかつサーマルスロットリング無しです。
コーデック | 平均フレームレート | エンコード時間 | メモ |
H.264 (ソフトウェアエンコード) | 215fps | 4:18 | 電力無制限のCore i7 13700Kはかなり速いです。 |
H.265 (ソフトウェアエンコード) | 108.6fps | 8:30 | コーデックが新しくなるに連れて、徐々に処理が重くなります。 |
AV1 (ソフトウェアエンコード) | 34.5fps | 26:10 | AV1のエンコードはH.264の6倍以上の時間がかかります。 |
AV1 は最新規格だけ有って、ソフトウェアエンコードがとにかく重いです。 i7 13700K でも30分の動画で30分ほど時間がかかります。古いPCだと30分の動画のエンコードに数時間以上かかることはザラです。
続けて Intel Arc A750 のハードウェアエンコード (Intel QSV) の場合はこちら。
コーデック | 平均フレームレート | エンコード時間 | メモ |
H.264 (Intel QSV ) | 352fps | 2:36 | RTX3080のNVENCとほぼ同様。 |
H.265 (Intel QSV) | 377fps | 2:28 | RTX3080のNVENCとほぼ同様。 |
AV1 (Intel QSV) | 355fps | 2:32 | AV1コーデックなのに、他のコーデックと処理時間が変わらない! |
Arc A750のハードウェアエンコーダーの性能は驚異的です。AV1のソフトウェアエンコードの際と比べると、およそ10倍の速さでエンコードが完了しました。30分の動画エンコードにかかった時間はたった2分半です。しゅごい。
H.264やH.265のエンコードの際は、RTX3000番台のNVENCとほぼ同じです。
ただし、ハードウェアエンコーダーでエンコードする場合でも、300fpsを越えるほどの高フレームレートで処理する場合はCPU負荷もそれなりに高いです。とにかく高速に処理したい方は、i9 12900Kやi7 13700K以上のCPUと組み合わせることをオススメします。
Handbrake 1.6.1 QSV AV1エンコード Handbrake 1.6.1 QSV AV1エンコード